第38話

エイラは小首をかしげ、静かに答えた。

「彼の、ものすごく親しい昔からの友だちよ。寝る相手って意味のね」

そのとき、イザベラがアルファ・セバスチャンの腕に自分の腕を絡め、階段を上がってきた。

壮麗な正面玄関を目にした瞬間、彼女の顔がぱっと明るくなる。隣のアルファ・セバスチャンは、いつもの磨き上げられた笑みを浮かべていた。仕立てのいい黒いスーツに身を包み、社交欄の特集写真にそのまま載れそうな雰囲気だ。

その視線が、ふとエイラのほうへ流れかける。

エイラは顔を背けた。

デイヴィス教授は即座に察した。彼は階段を一段上がり、さりげなく彼女の前へ身を滑り込ませて視界を遮る。

アルファ・セバスチャンはちら...

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